ガジュマルの樹の下にケンムンが出て怖いのです

ケンムンまたはケンモン(水蝹)とは、奄美群島に伝わる妖怪。土地ごとに相違があるものの、概ね河童や沖縄の精霊(妖怪)であるキジムナーと共通する外観や性質が伝えられている。

ガジュマルの樹、サイ、窓辺にて。

さいころ、私の父は「ガジュマルの樹の下にケンムンが出て怖いのです」というフレーズを繰り返し言っていました。

 

父は日常的に意味不明なフレーズをよく言うので、当時はあまり気に留めていませんでした(椅子から立ち上がる時によいしょの代わりに「唯除五逆誹謗正法」「横井大作」と言う、おっぱいの歌を歌うなど。)。

大きくなってからふと気になってインターネットで調べてみたが、全く情報が出てこず、得体の知れなさに怖くなりました。

 

水木しげる先生か何かの本に載っていた一文だという記憶だけがあります。

調べるとケンムン奄美に伝わる妖怪でキジムナーの仲間らしいです。たしか戦争がらみの話だったような…

 

このフレーズをブログの名前にすることで、逆説的にインターネットでヒットするようにしました。

ケンムンが載ってるのが何の本なのか、情報持っている方はぜひ教えてください。

 

 

 

ところで、斎藤さんについてどうでもいいことをもう一つ。

 

斎藤さんのマスコットキャラクターはサイ。見せあいだらけの無法地帯のマスコットになっているのはサイにとっても大変不名誉なことでしょう。

 

しかしサイは、スッタニパータで「犀の角のようにただ独り歩め」というように、良い友と付き合い精神的に自立し、悪い関係を切り捨てる勇気を持てと説く一節に喩えとして使われた徳の高い生き物でもあります。

 

この一文についてちょっと考えてたことがあります。

これ、解釈的には単独行動する犀のように気高く生きなさいという事なんでしょうが、よく考えればそれだと角を入れる必要がないわけです。

 

ここでいう犀は、インドサイを指しているのではないかと思います。

WWFの記事などによると、サイは世界に5種いて、アフリカに生息するシロサイとクロサイ、それから、スマトラ・ボルネオ・マレー半島に生息するスマトラサイ、インド・ネパールに生息するインドサイ、ジャワ島のみに生息するジャワサイがいるとのこと。

このうち、シロサイ・クロサイスマトラサイは角が2本あるが、インドサイ・ジャワサイは1本しかありません。古代のインド人が見たのはインドサイでしょう。

 

インドサイの1本のみの角のように気高く歩む??他に1つのみで存在するものはこの世にたくさんありそうだが… 例は思いつかないけど。古代人の感性はときどき分かんないなあ…雅歌の「あなたの歯は洗い場から上ってきた毛を切られた雌羊の群れのようだ」とかみたいに独特の感性してると思います。

 

よく想像されるサイがアフリカのサイだから、翻訳の過程でミスが起こったのでしょうか?それとも意訳で入れられたのでしょうか。

不勉強なので真相は分かりません。

 

斎藤さんとスッタニパータは、サイの種類の判別を覚えるのに使えますね。2本が見せあいでアフリカ系か東南アジア系、1本はお釈迦様でインド系です。便利!

 

ちなみに、インドにはインドライオンという野生のライオンが数十頭だけ生き残っているそうです。かつて中東にもまたがるほど生息範囲は広かったらしいのですが、繁殖能力の低さが災いして人に狩られるまでもなく数を減らしたのでしょう。シンボルとしての獅子に普遍性があるのはかつてライオンの生息範囲が広かったことが原因です。

 

フェニックス神話も普遍性があるから、元になる生き物が広範囲に生息してたら面白かったのに…IFの話ですがね…

エラスモテリウム。
でかすぎる一本角を持っているので、多分最も悟りに近い生き物だったと思います。
子孫を残さず絶滅しているというところでも、彼らは敬虔な仏教徒だったに違いありません。